自由工房の家づくり

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1.毎日の暮らしが一番の幸せになる住まい


何のために家をつくりますか。
家をつくるのは、「家族の幸せのため、家族で幸せな時間を過ごすため」。
だから「いい家は、家族の豊かな人生をつくる」。言い過ぎではないと思います。いい家は、家族で過ごすことがうれしくなる場所、楽しくなる場所、大好きな場所のこと。家族で楽しい時間、豊かな時間を過ごしていく場所のことです。
長く生きるほど、人生はより美しくなると言います。毎日の暮らしが一番の幸せになり、積み重ねていく住まい。馴染むとか、心地よいとか、落ち着くとか、好きだとか感じる、小さな幸せな“時をためていく“住まい、家づくりのお手伝いをしたいと思っています。

「人生フルーツ」という映画ご存知でしょうか。合わせて177歳になる津端さんご夫妻。地方のニュータウンで、四季折々100種以上の野菜と果実を育てるキッチンガーデンの暮らし。おいしいものはおいしい、美しいものは美しい、うれしいことはうれしい…、とてもシンプル。こつこつ、ゆっくり、“時をためて”いく暮らし。スマホの奥の日々変わっていく膨大な情報にさまようような生活ではなく、住まいはどっしりと“動かない場所(拠り所)”であってほしと思います。

2.心の底からくつろげる、普通の(普遍に通じる)住まい


住まいは、毎日の暮らしを支えるベースです。朝昼晩、春夏秋冬、365日、朝起きて、窓を開け、顔を洗い、テーブルを囲む…。そういった毎日の小さな行為が、スムーズに、自然に、心地よく導かれていくような住まいにすることを心掛けています。
よく「家事がラクになる動線」とか言われます。そういうことだけではなくて、朝、何気なく窓を開けて風を入れ、家族は自然に食卓に集まってくる。食事の支度や掃除や洗濯といった家事も気持ちよく行える。ここで昼寝をしたい、ここで本をみたい、ここでお茶をしたい、ここで勉強したい、といった家族の日々の小さな行為に対した居場所があらかじめ用意されているかのような、「日々の暮らし(営み)」と「住まい(器)」がいい感じで馴染んだ住まいです。

新型コロナウィルスの緊急事態宣言の時、一番感じたことでした。いつも元気ではないですよね。どんな心身の状態の時でも、やさしくゆったりと受け入れてくれる住まいで暮らしたいなぁと。住まいは、自分自身を取り戻し、そっと背中を押してくれるような、心の底からリラックスできる場所ではないかと思います。

3.大げさに言えば,美しく暮らせる器のように


住まいは、毎日の暮らしを支えるベースです。朝昼晩、春夏秋冬、365日、朝起きて、窓を開け、顔を洗い、テーブルを囲む…。そういった毎日の小さな行為が、スムーズに、自然に、心地よく導かれていくような住まいにすることを心掛けています。
よく「家事がラクになる動線」とか言われます。そういうことだけではなくて、朝、何気なく窓を開けて風を入れ、家族は自然に食卓に集まってくる。食事の支度や掃除や洗濯といった家事も気持ちよく行える。ここで昼寝をしたい、ここで本をみたい、ここでお茶をしたい、ここで勉強したい、といった家族の日々の小さな行為に対した居場所があらかじめ用意されているかのような、「日々の暮らし(営み)」と「住まい(器)」がいい感じで馴染んだ住まいです。

「美しく暮らす」とかいうと、よそ行きの感じを与えてしまうかもしれませんが、どちらかというと、手に馴染むとか、不思議と心休まるとか、人が素直に求める気持ちに住まいが素直に対応できている感じでしょうか。ちょっと違うかもしれませんが、いっしょに仕事をする職人達が道具を大切にしていく姿に、近いかもしれません。

4.“パッシブ”な住まい”の心地よさと“おおらかに架けた屋根“の安心感


住まいの大きな役割は、自然の脅威から人の命や暮らしを守ること。風雨や暑さ寒さから守るだけではなく、一年を通じて心地よく過ごすことができ、台風や地震などの時でも安心して居られる場所であることです。断熱気密性能や耐震性能等は意図した数値を確保したうえで、建築的な工夫を施して、心地よさと安心感をもたらします。
パッシブデザインは、太陽や風など身近なエネルギーを住まいに採り込むことで冬の陽だまりや夏の木陰の心地よさをもたらす手法です。建物配置、窓、軒、庇など建築的な工夫をしながら、機能的かつ構造的にシンプルにおおらかに屋根を架けていきます。いずれも機械設備のなかった時代の日本建築に培われてきた確かな、そして優れた伝統的な手法に、現代の技術や知識を加え改良したものです。

入院したりするとわかります。病院や施設は一年中同じ温度に機械でコントロールされていますが、冬の陽だまりや夏の木陰の心地よさとは異なることは分かります。季節を感じないからです。性能競争をする住宅も同じかと。また、おおらかに屋根を架けることは千数百年に渡り培われてきた手法で、自然災害の多い日本の気候風土から導き出された確かな形です。お寺の本堂に鎮座する仏様が浮かべる安心感といったら言い過ぎでしょうか。

5.うれしい気持ちになれる、居心地のよさや安心感の拠り所


季節の移り変わりを感じる、少し暗く狭い所にいる時の落ち着きや静けさ、火を囲んだ時の暖かさ、杉や桧の匂いや手触り足触り、漆喰壁の空気感、木の窓から見える風景、縁側の日向ぼっこや夕涼み、瓦屋根の町並み、お寺のおおらかな屋根の下の安心感…。こういったうれしい気持ちを伴った居心地よさを家づくりに活かしていきます。
「居心地いいなぁ」って感じることは、実は昔からそんなに変わってなくて、パッシブデザイン同様、昔の建築に多く見出すことができます。長い時間や気候風土に耐えた智恵や良識に裏付けられたものを拠り所とすることは、一個人の思い付きのようなデザインからは得られない安心感があるように感じています。

その居心地よさを現代の住まいに再現していこうと思うと、昔の人と同じ居心地よさを共有しているかのようで、家づくりに確かさと安心感、うれしさが生まれてくるように感じます。また、これまでの暮らしの良さや大切な人が好きなもの(例えばおばあちゃんが好きな庭木)を受け継いだりするのも、拠り所になるのではないかと思います。

6.住み継ぐ


「住み継ぐ」という意識を大切にしています。古民家の再生のお手伝いをした時、住まい手の方達が家は自分達だけではなく、祖父母の終の棲家や子供達の成長、隣近所の事まで意識し、計画されていました。個人のものではなく、次の世代に引き継ぐバトンのような感じではないかと思うようになりました。親から子へ代々住まいを手直ししながら住み継いでいくこともそうですが、新築でも実家の暮らしをまねたり、お気に入りの家具や植木を引き継いだり、周囲の町並みに合わせてずっと以前からそこに在ったかのような佇まいにしたり…。
どこか繋がっていると言いますか、バトンを渡すような感じと言いますか、住まいがいつでも安心して戻れる場所になっていくように思います。

お問い合わせ頂いたほとんどの方が、ハウスメーカーや工務店を訪ね、「どこか違うなぁ」と感じられたと言います。違いがあるとすれば、「感情(気持ち)」と「知識(性能)」のどちらに重きを置いているかではないかと。どちらも大切ですが、喜びや悲しみ、愛おしさ、健やかさといった住まい手の気持ちを大切にすることから設計を始め、機能や性能を落とし込んでいく作り方を心掛けているからかもしれません。住まい手の皆さんと一緒に考え、迷い、時には大笑いし、時には議論をしたりしながら、一つひとつじっくりと形にしていく家づくりです。

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