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静岡の設計事務所|住宅設計の自由工房

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自由工房の家づくりの考え方

何のために家をつくりますか。
家をつくるのは「家族の幸せ、家族で幸せな時間を過ごすため」。だから「いい家は、家族の豊かな人生をつくる」。
けして言い過ぎではないと思います。
いい家は、家族で過ごすことがうれしくなる場所、楽しくなる場所、大好きな場所のこと。家族で楽しい時間、豊かな時間を過ごしていく場所のことです。
長く生きるほど、人生はより美しくなると言います。
毎日の暮らしが一番の幸せになり、積み重ねていく住まい。
心地よいとか、馴染むとか、落ち着くとか、好きだと感じる、小さな時をためていく住まい。
おいしいものはおいしい、美しいものは美しい、うれしいことはうれしい…、とてもシンプル。こつこつ、ゆっくり、“時をためて”いく暮らし。
スマホの奥の日々変わっていく膨大な情報にさまようような生活ではなく、住まいはどっしりと“動かない場所(拠り所)”であってほしとも思います。
そんな家づくりのお手伝いをしたいと思っています。

1.心地よさで考える家づくり

気持ちで考える設計です。「こっちの方が気持ちいいですよね」「居心地いいですよね」って進めます。

■うれしい気持ちは変わらない
時代や状況が変わっても、家族が年を重ねても、うれしい気持ち、心地よさは変わらない。家族みんなでいる時も一人でいる時も、元気な時もそうでない時も、変わらないのではないでしょうか。家づくりは「決める」の連続。間取り、家の形、仕上げ、設備…。気持ちいい、居心地がいいといった気持ちをものさしに進めます。

■砂浜にビーチパラソルを立てる感じ
設計を始める時、敷地に立ち“居心地のよい場所”を探します。それは、砂浜にビーチパラソルを立てる感じに似ています。眺めのいいところ、日当たりや風通しのよいところ、少し落ち着いたところ…、もろもろを踏まえて「ここ!」って決める感覚。そこが住まいの重心になるよう、家づくりを進めていきます。

■気持ちで考える
家の形や見た目の個性を競う必要はないと思っています。古い町並みや建物を訪ねてみれば、その理由が分かります。表層の形やデザインではなく、動きやすさ、音や匂い、直接触れた感覚、室内の空気感といった暮らしを感じることの方が大切になります。気持ちで考えると、いろんなことがスッと決まっていきます。

2.気候風土、自然、町… どれにも馴染むようにつくります

競ったり、抗ったりするのではなく、受け入れる、活かす、取り入れる、家づくり 先人の知恵、日本建築の「調和」から真似びます

■普通の(普遍に通じる)住まい
飽きのこないデザインって言った方が分かりやすいかもしれません。普通と言うと「ありきたり」とか「平凡」。斬新さや唯一無二を期待している方からは、もの足りないかもしれません。でも、普通って「普遍に通じる」という意味です。普遍的、人の暮らしの根底にある変わらない豊かさ結びついた住まいです。

■原型(始まりの形)
家の始まりは、雨、風、暑さ、寒さから人の身体を守るためにつくられました。そうしてくつられた家の形は、とてもシンプルで力強く、純粋で、それしかない形、ふさわしい佇まいです。心の奥の記憶を呼び覚ますような形。誰もが納得して心落ち着く形、時間の経過に動じない形です。素直に真似て委ねたいと思います。

■気候風土に基づいた家
気候風土や文化、歴史を基に形づくられた集落や建築は、その地域の人々が時間をかけながら、その風土にあった形や構造を工夫してきたものです。とても美しいもの。先人の知恵、使われ続け改良を重ねたつくり方、気候や風土から導かれたシンプルな形や工夫などを素直に活かしていきます。

3.気持ちいい自然の素材につつまれ

昔から使われている自然の素材、無垢の木や漆喰や和紙や石… やっぱり身体に馴染みます

■情緒と機能
ハウスメーカーや工務店と「どこか違うなぁ」と言われます。違いがあるとすれば、「情緒的(気持ち)」と「機能(や性能)」のどちらに重きを置いているか。どちらも大切ですが、喜びや悲しみ、健やかさといった住まい手の気持ちを大切にすることから始め、機能や性能を落とし込んでいく作り方を心掛けているからかもしれません。

■本物
住まいを構成する素材は無垢の自然の素材を基本としています。理由は単純で、触れて気持ちいがいいから。そして、昔から使われている安心感があるから。現在の家づくりには新建材が主流ですが、その理由は経済性や施工性といった作る側の都合で、住む側の視点ではないからです。

■パッシブデザインと良い相性
パッシブデザインは身近な太陽や風を積極的に活用し、調整して、一年を通して心地よい室内環境にしていく建築的な手法です。機械や技術で寒さ暑さをコントロールできるようになりましたが、日溜まりや木陰を流れる風に身をおく心地よさとは別なもの。これは自然素材と新建材の違いに通じるのがあるかと思います。

4.どこか懐かさがあると 暮らしは落ち着きます

懐かしさは、これまで体験してきた心地よさです 以前どこかで体験した場所に出会った時のうれしい気持ちが抱けるような場所です

■懐かしさ
季節を感じる、少し暗い場所の落ち着き、火を囲んだ暖かさ、杉や桧の匂いや手触り足触り、漆喰壁の空気感、木の窓から見える風景、縁側の日向ぼっこや夕涼み、瓦屋根の町並み、お寺の屋根の下の安心感…。こういったうれしい気持ちが、懐かしさかと。そんな場所を住まいに設けていきたいと思っています。

■昔から変わらない
また、居心地いいなぁって感じることは、実は昔からそんなに変わってなくて、古い建築に多く見出すことができます。その居心地よさを現代の住まいに再現していこうと思うと、昔の人と同じ居心地よさを共有しているかのようで、家づくりに確かさと安心感、うれしさが生まれてくるように感じます。

■心が落ち着く
古民家再生やリフォームに限らず、新築でも「これまでの暮らし」や「家族の過ごした時間や風景」を大切にしています。その家らしさやルーツを大切にしていることに繋がっているように思います。そうすることで、身体だけではなく、心が落ち着く、住まいになっていくのではないかと考えています。

5.気持ちを前向きにしてくれるうれしい居場所があり

「住む」の語源は「澄む」 外では「頑張れ頑張れ」心身が”淀んで”しまう… 住まいは、身体を守り休め、リセットされる場所

■そこにいると、なんだかうれしくなるところ
朝日を感じると気持ちが前を向きます。背中をそっと押してくれる感じ。木陰の涼しさや日向ぼっこはずっとそこに居たくなります。食卓は家族が穏やかに向き合える場所で、暮らしを支える家事や収納はシンプル。家族の体温、気持ち、眼差し、希望に寄り添い歩調を合わせてくれるような住まいを提案したいと思います。

■気持ちが前を向く
新型コロナウィルスの緊急事態宣言の時、感じたこと。いつも元気ではないですよね。どんな心身の状態の時でも、やさしくゆったりと受け入れてくれる暮らしができるようにしたいと思っています。住まいは自分自身を取り戻し、そっと背中を押してくれるような、心からリラックスし、リセットできる場所ではないかと思います。

■心地よさをかもしだすもの
心地よくするのは、重心の低さであったり、安心感ある奥行きであったり、見通しやながめの良さだったり、建具で緩やかにつながる部屋であったり、風の音が聞こえ木々の葉が見えったり…。ゆっくり時間が流れる心落ち着く空間。学校や仕事場のような「高く、広く、明るい」頑張る空間とは少し違うように思います。

6.ひとつ屋根の下の安心感

耐久性や耐震性やパッシブデザインを踏まえると、大らかな屋根に行きつきます 暮らしを大きく包み込むひとつ屋根の下の感じ

■子どもが描く家は三角屋根
心の奥にある家の形、心の記憶を呼び起こすのかもしれません。大らかな屋根の下、家族が分け隔てなく暮らす住まい。けんかをしてもなんとなく気になる家族の繋がりが感じられる住まい。どこにいても笑い声が聞こえ、家族の気配がそれとなく伝わる住まいです。大きく枝を広げた樹の下にいるような、安心感ある住まいです。

■住まい手を優しく包む、おおらかに屋根
深い軒を持ったシンプルな屋根を、おおらかなに掛けます。雨が多い日本の気候風土では、水は上から下に流れていく切妻や寄棟屋根は理にかなった形。人を雨風から守る大きな屋根を掛け、夏の暑さや冬の寒さのなかでも心地よい場所をつくる。人の暮らしをしっかり守るという、住まいの役割(住まいの本質)を示す形です。

■おおらかな軒下の曖昧な場所
室内と外(庭や畑)をつなぐ、なんとも言えない居心地のよい場所が生れます。デッキやヌックといった半屋外的な場所で建具を工夫すると魅力がまします。キッチンガーデン、雨に濡れないカーポートや物干し的な場所のように暮らしをサポートするする場所としても効果大です。可能性は、まだまだありそう…。

7.暮らしの中で季節を感じると時間がゆっくり流れます

時間がゆっくり流れるのではなく、「今」を感じる 穏やかに流れる自然の時間に合わせるリセット… 「澄む」につながります

■今ここの豊かさに気づく
たぶん時間がゆっくり流れるのではなく、私たちが日々時間に追われていて、ふと我に返る…。起きてしまったことや起きるかもしれないことではなく、穏やかに流れている今に気づく…、そんな感じかもしれません。そんな場所を住まいに設けたいと思っています。

■” 外”との素敵な繋がり
昔の住まいは実にうまく身近な自然を採りこんでいました。夏は陽射しを遮り心地よい風を住まいに採りこみ、冬は心地よい日差しを採りこんでいました。縁側の日向ぼっこ、風にゆれる枝葉をふっと眺めるだけでも違います。外に開くこと、日々の暮らしに自然が関わり、自然の時間を感じられるようになります。

■季節を感じられるように
いつでも季節を感じられる住まい。庭があってもなくても、刻々と変わる四季の変化が移し込まれるようにしていきたいと考えています。外と繋がり、陽ざしを感じ、雨を感じ、風を感じ、季節の匂いを感じ、空調でコントロールされた室内にいても自然を感じられると、気持ちが「今ここの豊かさ」を感じるのではないでしょうか。

8.毎日の暮らしが楽しい間取りと機能

朝起きて、窓を開け、顔を洗い、テーブルを囲む… 毎日の小さな行為がスムーズに導かれていく間取り、暮らし(営み)と住まい(器)が馴染む住まい

■朝昼晩、春夏秋冬、365日
「家事がラクになる動線」とか言われます。そういうことだけではなくて、朝起きて、窓を開け、顔を洗い、家族が自然に食卓を囲む…。そういった毎日の小さな行為が、スムーズに、自然に、心地よく導かれていくような住まいになることを心掛けています。「暮らし」と「家」がいい感じで馴染んだ住まいです。

■美しく暮らす
よそ行きの表現ですが、どちらかというと、手に馴染むとか、不思議と心休まるとか、住まい手が素直に求める気持ちに住まいが素直に対応できている感じでしょうか。うまく言えませんが、いっしょに仕事をしてくれる職人さんが道具を大切にしていく姿に、近いかもしれません。

■「間(距離感)」をデザインする
よく「間取り」を考えると言います。家族の「間」、家族の「距離」を設計に反映させること考えています。夫婦や親子といった家族のあり方と成長の変化を踏まえながら、それぞれの「距離」を考えます。家族のみんなが心地よく居られるよう、かたちや広さ、つながりを設計していきます。

9. “大丈夫”という 安心感をもたらす性能

耐震性や温熱性能に加え、雨、風、強い陽ざしから守る安心できる屋根 耐久性高く、メンテナンスしやすい素材

■“大丈夫”という安心感
住まいの大きな役割は、自然の脅威から人の命や暮らしを守ることです。風雨や暑さ寒さから守るだけではなく、一年を通じて心地よく過ごすことができ、台風や地震に対しても“大丈夫”という安心感を持って暮らせる場所であることです。そのためには培われてきた技術と性能に裏付けられた確かさが必要になります。

■数値で表す性能の確かさ+培われてきた建築的技術
耐震や断熱性能等は共通の「ものさし(数値)」で判断し、数字を競うのではなく、数字に裏付けされた「確かさ」を確保して、培われてきた建築的な技術を加えます
・耐震等級3+制震ダンパー+構造が安定するシンプルな形
・断熱等級6(HEAT20 G2)+パッシブデザイン

■建築は紙風船のよう
紙風船は、常に息を吹き込んでいないと、しぼんでしまします。建築も常にメンテンナンスをしていかないと朽ちてしまいます。陽や雨風にさらされ常にダメージを受けるので、耐久性が高い素材を選び、メンテナンスのしやすい住まいであること。雨、風、強い陽ざしから守る、おおらかな屋根をかけます。

10. おおらかで普段着の暮らしができる住まい

素足やTシャツ、ジーンズ… よそ行きではなく、普段着、気楽な暮らし 落書きや傷も子供は気にせず、気にするのは大人…

■等身大の我が家
流行りの服を着てみたら、フィットせず着心地が悪い…(笑)。背伸びをしたり、展示場から選ぶような家ではなく、自分たちの暮らしにあった、等身大の我が家であってほしいと思っています。ほど良いちらかり具合も素敵な住まい。ホテルライクもいいですが、毎日だと疲れてしまいそう。

■これまでの暮らしやすでにあるものを大切にする
自分らしさや家族らしさを大切にしていくことに繋がります。けして後ろ向きではなく、暮らしの「確かさ」を生むものではないかと考えています。住み慣れた間取り、庭の木、使い込んだ家具、窓から見える風景、和室の暗さ、おばあちゃんの家の間取り…、かもしれません。

■住み継ぐ
古民家再生のお手伝いをした時、家は自分達だけのものではなく、祖父母や子供達世帯を踏まえた計画をされました。バトンのような感じです。住まいを手直しながら住み継いでいくこともそうですが、新築でもずっと以前からそこに在ったかのような住まい。家族が、いつでも安心して戻れる場所になっていくように思います。

住まいを白いご飯に例えた人がいます。
どちらも日本人の生活にとってなくはならないもの。毎日、おかずは変わりますがベースとなるご飯は変わりません。
ご飯はいつもおかずを引き立ててくれます。住まいもおかずのように毎日変えることはできません。
住まいも、ご飯のように何十年も飽きのこない安定した暮らしのベースになるようにすることが望ましいのではないかと。
白いご飯は一見、見た目の違いはありません。そういえばご飯をよそる茶碗の形や大きさも大きな違いはないですね。
けれど、味やその質には大きな違いがあります。
住まいも目に見える形やデザインにこだわるのではなく、目には見えにくい“本質(暮らし)”にこだわるようにしていきたい。
家を暮らしが詰まった本当の“住まい”になるような設計をして行きたいと思います。

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